横浜主真理教会での過ごし方を切り口とした会員インタビュー企画 「サードプレイスでの過ごし方」。
5人目は横浜主真理教会に通いながら、聖書を題材にした漫画『オヤビンとコブン』の作者として活動する麦わらさんです。
横浜主真理教会での”HOTな過ごし方”について話を伺いました。
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社会問題×聖書のクリエイター
――麦わらさんと言えば『オヤビンとコブン』ですが、具体的にどんな内容なのでしょうか?
そうですね。『オヤビンとコブン』は「世界一の笑かし屋」を目指すオヤビンと、彼に憧れたコブンが主人公の物語です。
「もし神様のような大きな存在を笑わせることができたら、きっとどんな人も笑顔にできるんじゃないか?」と考えた主人公たちは、神様のことを知るために聖書を読んで学び始めます。
そうしている中で彼らが直面する日本の社会問題 ―虐待、過労死、精神疾患、いじめ、依存症、安楽死など― と向き合い、「神様の視点」から”生きる意味”について考える作品となっています。
――『オヤビンとコブン』を作り始めたきっかけは?
8年前、教会で神様に感謝を捧げるイベントがあり、教会の友人たちと短編映画を制作してみようという話になったんです。
内容は、主人公たちが人助けや奉仕活動、賛美を捧げて、最後には神様も人々もみんなが笑顔になるというものです。
初めてシナリオから演出、役者、動画編集まで一挙に手掛けたこの作品が、今の『オヤビンとコブン』の原点になりました。
この制作が本当に楽しかったんですよね。
以前「聖書について知りたい」と言ってくれた方がいたのですが私とても口下手だったので…上手く説明できなかったんです。
でも作品を通してなら私も教会や聖書、神様の良さを私も伝えることができるかもしれないと思い、『オヤビンとコブン』の制作を始めるようになりました。
社会問題を通して、人生の意味を考える
――教会に通うようになったきっかけは?
私が高校生の時に、秋葉原通り魔事件が起きました。自分が住んでいた所の近くで、しかも無差別に人々が襲われた事件だったので、とても衝撃を受けたのを覚えています。
同時に、一生懸命生きてきた人たちが何も関係のない人に殺されたことを考えると「人生には一体何の意味があるのだろう」と思うようになりました。
大学に通い始めてから『無差別殺人の精神分析』という本を読む機会があり、その中で加害者側にも家庭的な問題や社会になじめない状況などの問題があることを知りました。「加害者=悪」ではなく、加害者も「社会問題の被害者」なのだと認識が変わった瞬間ですね。
それまでの私は、世界は希望に満ちたものだと思っていたんですが…
もしかすると汚い所を隠している「希望の顔をした絶望」かもしれないと思いました。
そんなことが続いた時に、聖書と巡り合ったんです。
――聖書への偏見や抵抗感はありましたか?
最初は抵抗感MAXでしたよ(笑)
初めて聖書の話を聞いたときは、納得できることもあったけど、受け入れきれないことも多かったですね。「自分の時間が欲しい」と言って聖書の勉強を断っていた時期もありました。
ただそんな時に、家族が病気で倒れてしまう出来事があって。そのことをきっかけに、改めて人生について考えるようになりました。それでもう一度学んでみようという気持ちになったんです。
あとは私、昔から創作活動をしていたので…ベストセラーである聖書から作品のネタ集めをしよう!というモチベーションもありました。それも学び続けられた理由の1つかもしれません(笑)。
――麦わらさんと作品作りは、切っても切り離せないですね!
幼い頃からアニメやゲームが好きで「ジブリみたいな”神アニメ”や”神ゲー”を作りたい!」と思っていました。
ちょこちょこ作品は作っていたんですけど、友達に見せることもコンクールに出品する勇気もなくて…。
何をやってもやり切ることができない、中途半端な自分が嫌で仕方なかったです。
でも聖書の学びを通じて「自分の生きる意味」を知ってからは、作品作りに「神様の計画や導きがある」と自信をもって打ち込めるようになりました。
コツコツ仕事と両立
――仕事はどんなことを?
児童館の職員をしています。
元々新卒で営業の仕事をしていたのですが、作品で社会問題に触れていく中で「お母さんや子どもたちの助けになることをしたい」と思うようになったんです。
それで全くの畑違いですが…神様に祈り、勇気を出して保育士の勉強を始めました。
無事に資格も取得し、今の職場では仕事が終わったあとに『オヤビンとコブン』の制作ができるようになったので、神様にとても感謝しています。
――仕事と作品作り以外の時間の過ごし方は?
一緒に作品作りをしている友人が、誕生日にイメージコンサルタントを紹介してくれたんです!
私は昔から見た目に自信がなくて。何を着てもパッとしないので、鏡に映る自分を見て、着ていた服を脱いで投げ捨てたこともありましたね(笑)。
それで今回初めて骨格診断とパーソナルカラー診断をしてもらったんですけど、自分に似合う系統の服が見つかりました。
最近はキレイ系を目指して、地元のアパレルショップでよく買い物をしています。
自分の内面と向き合う時間を
――今後やりたいことや、目標はありますか?
まずは『オヤビンとコブン』を描き終えることですね。
実は、ブログにアップしている漫画作品はあと1テーマか2テーマで終わりにしようと思っています。
ただ最近はYoutubeにも『オヤビンとコブン』の動画作品をアップしているので、そっちまで全部終わるにはあと5年はかかるんじゃないかな。どちらも中途半端にせず、やり切りたいですね。
――最近はウェビナーも実施されているとか。
はい。昨年から児童虐待や労働問題、依存症などを切り口に自分自身と向き合うイベントを実施してきました。
私が社会問題を取り上げる中で感じたのは、自分自身の本当の思いに気付き、受け入れてあげることの大切さです。
本来の自分を受け入れ自分を俯瞰して見ることで、自分で自分の人生をコントロールする第一歩になると感じています。
なのでイベントでは必ず正直な感情をアウトプットし、それを否定しない「分かち合いの時間」を持っています。これはどんな形であれ継続したいです。
――最後に、あなたにとって教会とは?
「なくてはならない土台」だと思います。自分が手掛けている全ての活動の「ベース」。
例えば、職場でけちょんけちょんに言われても、「私には神様がいるから大丈夫」という根本的な自信だったり。そういうものを得られる場所だと思います。
ーー本日は貴重なお話をありがとうございました!
ありがとうございました!
▼麦わらさんの作品はこちら
オヤビンとコブン - 社会問題と向き合う キリスト教福音宣教会 CGM